管理番号 | 新品 :38849085 | 発売日 | 2024/06/30 | 定価 | 44,250円 | 型番 | 38849085 | ||
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「お客様とご一緒に次期商品の企画を行う」という類を見ない企画。それが【RAYMAR Reflect Voice Order(REVO)】!
第11回目のREVOで誕生した【 チゼルトゥレイジーマン(イミテーションフルブローグ) / RR(ダブルアール) 】の一般販売がいよいよスタート!
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皆さん「レイジーマン」という靴はご存知でしょうか。レイジーマンとは「レイジー=怠ける」「マン=人」、つまり「怠け者」という意味。
今回は「いかに美しく怠けるか」をテーマに、お客様と作り手が一体となり作成したレイジーマンをご覧頂ければ幸いです。
レイジーマンと言えばサイドのスリット(エラスティック)が特徴的なモデル。
甲部分の紐は同じ甲革(ミュージアムカーフ)を三つ折りにして作成したダミーレース。レイジーマンは作成に非常に手間と時間が掛かる靴の為、このダミーレースを採用していないモデルも多く御座います。でも私としてはこのモデルにはダミーレースは必要不可欠なもの。それは冒頭でもお伝えした通り「いかに美しく怠けるか」を極める為です。
・上司との同行で急いで靴を履かなければいけない
・紐を結ぶのが面倒
・脱ぎ履きが多い
そんな時こそ「実はエラスティック採用の靴で楽してます♪」と美しくスマートに、そしていかに気づかれない様に怠けられていたら。それはもはやあなたの「スキル」と言っても過言ではないでしょう。
その為には「普段多くの人が見慣れている紐靴にどれだけ近づけるか」という事が大切。だからこそダミーレースが必要不可欠なのです。
そしてチャームポイントはチゼルトゥとイミテーションブローグ。チゼルトゥにフルブローグのレイジーマンは相性抜群。
ちなみに皆さん今回のイミテーションブローグ、つま先のウイング部分(おかめ)だけと思っていませんか?実は踵もイミテーションブローグしております
これでお分かり頂けたかと思いますが「レイジーマン」というモデルは見かけは通常のドレスシューズですが、実は「スリッポン」シューズなのです。
一度試すとその快適さから紐靴に戻れない 方が続出するRAYMARのレイジーマン。1足あると強い味方なので是非お試し下さいませ。
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以下商品詳細です。
甲革にはイタリアのタンナーZONTA社製のMUSEUM(ミュージアム)を使用。
ミュージアムカーフは、イタリアのゾンタ社のカーフレザーとなり、最大の特徴はまるで大理石や琥珀のような独特のマーブル模様が特徴的。様々なシーンに応じて表情を変えるので見ていて飽きないですよ。
そしてこのミュージアムカーフ独特のマーブル模様は「タンポナート」というイタリア伝統の染料技法によって仕上げられています。一枚一枚職人によってムラ染めされた革は唯一無二。
また、陽の下では上品な色の深みや斑模様を楽しむ事ができ、シーンによっても表情を変えるとても魅力的なレザーです。
革質はしなやかながらもしっかりとコシがあり、細かい履きシワが入る上質な革質。経年と共に現れる美しい艶感は渋く、あなただけの1足に育ちます。
イミテーションブローグ採用のモデルは見た目がすっきりしていることはもちろん、なんといっても革の重なり部分やピンキング部分にクロスが引っ掛かったりしないのでとても磨き易い。 見た目も良く、ケアもスピーディに行えるので一石二鳥です。
加えて、このデザインが一番映える様木型はチゼルトゥの6673番をチョイス。エッジの効いたトゥに長すぎないノーズが靴全体の印象を引き締め、シャープながらも非常に立体感の有るモデルに。「美しいデザインには美しい木型を」そう思い採用しました。
この美しさを是非手に取って感じて頂ければ作り手として冥利に尽きます。そして次回REVOでもご一緒に素敵な靴が作れたらと思います。皆さんのご参加を心より楽しみにしております。
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そして以下製法などのご案内です。
本モデルに採用の製法は「ハンドソーンウェルテッド(九分仕立て)」。
革靴の原点とも言えるこの代表的な製法は「リブ」とよばれるソールとアッパーを縫い付ける為の帯状のパーツを使用せずウェルトを直接中底に縫いつける為、ソールの屈曲性が非常に良く、且つ足を優しく包み込む履き心地が特徴的。
注目すべきは「革」や「製法」だけでなく「ソール」も。
【溝伏せ(ヒドゥンチャネル)】
RAYMAR製品で採用されているレザーソールの多くはこの「溝伏せ(ヒドゥンチャネル)」を採用しています。下記の写真の様に一度ソールの革を薄くスライスし、その中に出し縫いをかけ再度革を伏せています。溝伏せにより見た目も美しく仕上がり、なにより出し抜い糸の保護にも繋がります。
【半カラス仕上げ(2トーンカラーリング)】
日常生活ではあまり目に触れることがないソールの部分。写真は「半カラス」仕上げという意匠。ソールの中心部分(踏まずの部分)を黒く着色する仕上げ。ソールが時折見える際にウェスト部分が引き締まって見え、よりドレッシーな印象を与えます。
【縁焼き加工(焼き鏝)】
溝伏せ時に薄くスライスした部分に更に焼き鏝(コテ)で焼き跡を付けることによって、革をスライスした際のわずかな跡も目立たないようにする仕上げです。ヒドゥン・チャンネルをより美しく見せるための手法です。
もちろんソールはハンドソーンウェルテッド製法にて作られている為、堅牢性が高くソールを交換しながら末永くお使い頂けます。普段は見えない部分にもこだわりを「細部に神は宿る」。それがRAYMARの靴作りです。
艶やかなベールに包まれた美しい見た目に、しなやかで優しく足を包み込む履き心地が共存する一足を是非この機会にお試しくださいませ。
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